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チャットGPTに個人情報を入力してしまったらどうなる?削除方法とリスクを解説

顧客へのメールを要約させようとして、そのまま本文をChatGPTに貼り付けてしまった。

「チャットGPTに個人情報を入力してしまったかもしれない」と気づいた瞬間、頭の中が真っ白に…

名前や会社名、場合によっては金額まで入ったまま。

送信ボタンを押したあとで気づいてしまった…

「あ、これまずいかも」と思ったときには、もう回答が表示されている。

会社に知られたらどうなる?

この情報が外部に漏れてしまったらどうしよう…

そう考え始めると、次に何をすればいいのか分からなくなります。

ただ、ここで慌ててブラウザを閉じてしまう人も多いのですが、実はその前にやるべきことがあります。

順番に対処すれば、リスクはかなり小さくできます。

この記事では、毎日chatGPTやGeminiなど生成AIを使って仕事をしている私が実際に行っている対処法をもとに、
「入力してしまったあと、何をすればいいのか」を順番にまとめています。

具体的には、次のことが分かります。

  • チャットGPTに個人情報を入力してしまった直後にやるべき応急処置
  • 入力した情報がどれくらい危険なのかの見分け方
  • 削除したあと、データは本当に消えるのか
  • 会社に報告するとき、何を伝えればいいのか

まずは落ち着いて、できることから確認していきましょう。

目次

【まず落ち着いて】チャットGPTに個人情報を入力してしまった直後にやるべき3つのこと

チャットGPTに個人情報を入力してしまった直後にやるべき3つのことを書いたイラスト

ャットGPTに個人情報を入力してしまったと気づいたとき、まずやるべきことはシンプルです。

送信してしまった事実は変えられません。

ただし、そのあとどう対処するかで状況はかなり変わります。

焦ってブラウザを閉じたり、履歴を慌てて消したりする前に、次の3つを順番に確認してください。

どれも数分でできる作業ですが、やっておくかどうかでリスクの大きさが変わります。

1. 該当するチャット履歴を削除する

チャットgptのチャット履歴を削除する手順のイラスト

まず最初にやるのは、その会話の削除です。

ChatGPTの画面左側には、これまでのチャット履歴が一覧で表示されています。

そこから該当する会話を開き、削除します。

これで少なくとも、

  • 自分の画面に履歴が残る
  • 他の人がPCを見たときに内容が見える

といった状態は防ぐことができます。

もちろん、履歴を消したからといって完全にデータが消えるわけではありません。

ただ、履歴を削除しておけば、少なくともその会話が画面に残り続けることはありません。

後から誰かがあなたのPCを見たときに、内容がそのまま表示されてしまうような状態は防げます。

2. 学習設定(Chat History & Training)をオフにする

chatGPTの学習設定(Chat History & Training)をオフにする手順のイラスト

次に確認しておきたいのが、AIの学習設定です。

ChatGPTには、入力した内容をAIの学習に使わせない設定があります。

操作手順は次の通りです。

Settings

Data Controls

Chat History & Training をOFF

この設定をオフにしておくと、今後入力した内容がAIの学習データとして使われなくなります。

「もう送ってしまったから意味がない」と感じるかもしれませんが、これ以上データを増やさないためにも、この設定は早めに確認しておくのがおすすめです。

3. 入力した内容をメモしておく

最後に、削除する前に一度確認してほしいことがあります。

それは、何を入力したのかをメモしておくことです。

例えば次のような内容です。

  • 入力した日時
  • どんな文章を送ったのか
  • 含まれていた情報(名前、会社名、金額など)

あとから会社に相談する場合や、状況を整理する場合、「どんな情報を入力したのか」が分からないと判断が難しくなります。

焦っていると見落としやすいので、削除する前に内容を一度コピーしてメモに残しておくと安心です。

いったんこの3つができれば、ひとまず落ち着いて大丈夫です。

次に確認するのは、入力してしまった情報がどれくらい危険なのかという点です。

実は、入力した内容によってリスクの大きさはかなり違います。

チャットGPTに個人情報を入力してしまったときのリスク|まず確認したいポイント

「もう取り返しがつかないかもしれない」

送信してしまった直後は、どうしてもそう考えてしまいます。

ただ実際には、入力した情報の内容によってリスクの大きさはかなり変わります。

たとえば、同じ「個人情報」でも、

  • 名前だけなのか
  • 社内の情報が含まれているのか
  • パスワードのような重要な情報なのか

によって、状況はまったく違います。

まずは、次の表で自分のケースがどこに当てはまるかを確認してみてください。

ChatGPTに入力した情報のリスク目安

リスクレベル入力した情報の例実際のリスク対応の目安
氏名、会社名、
一般的なメール文章
影響はほぼない念のため上司に相談
未公開のプロジェクト名、
予算、社内資料
状況によって
問題になる可能性あり
早めに報告
パスワード、住所、契約書、
顧客の個人情報
組織的な対応が必要すぐに社内セキュリティ担当へ

ここで大事なのは、すべてが「重大事故」になるわけではないということです。

実際には、

  • 顧客の名前
  • 会社名
  • 一般的なメールの文章

この程度であれば、大きな問題になるケースは多くありません。

一方で注意したいのは、次のような情報です。

  • パスワード
  • 個人の住所や電話番号
  • 未公開の契約内容
  • 顧客の個人的な事情

こうした情報が含まれている場合は、自分だけで判断せず、会社のセキュリティ担当者や上司に相談するほうが安全です。

まずは、「どのレベルの情報だったのか」を整理してみてください。

状況がはっきりすると、次に取るべき行動も見えてきます。

履歴を削除したのにデータが残る?チャットGPTの仕組み

チャット履歴を削除すると、「これで完全に消えたはず」と多くの人は思います。

実際、ChatGPTの画面からはその会話は消えます。

チャット一覧にも表示されなくなり、同じ画面を開いても内容を見ることはできません。

ただし、ここで知っておきたいことがあります。

ChatGPTでは、履歴を削除しても、サーバーからすぐに完全削除されるわけではありません。

OpenAIの運用ルールでは、不正利用の監視(アビューズ対策)のため、削除された会話も一定期間サーバーに保持される仕組みになっています。

その期間は、最大で約30日です。

OpenAIのプライバシーポリシーにも、以下のように説明されています。

We may still retain your personal information for as long as is necessary to fulfill the purposes for which it was collected.
(私たちは、収集目的を達成するために必要な期間、あるいは適用される法律、税務、規制上の要件を遵守するために必要な期間、あなたの個人情報を保持し続ける場合があります。)

出典:OpenAI Privacy Policy(2024年2月15日改訂)

つまり、履歴を削除した直後は

  • 画面からは消えている
  • ただしサーバー上には一定期間残る

という状態になります。

ここだけ聞くと、「やっぱり残るのか」と不安になるかもしれません。

ただ、もう一つ大事なポイントがあります。

履歴を削除し、さらに学習設定(Chat History & Training)をオフにしていれば、入力した内容がAIの学習データとして使われることはありません。

そのまま一定期間が過ぎると、サーバー上のデータも削除されます。

つまり、今回のように

  • 履歴を削除する
  • 学習設定をオフにする

この2つを行っていれば、時間が経てばデータは消えていきます。

慌てて何か特別な操作をする必要はありません。

ここまでできていれば、次に考えるべきことは会社への報告が必要かどうかです。

次の項目では、多くの人が一番悩む「会社への報告」について説明します。

会社にバレる?一番まずいのは「隠すこと」

ここまで読んで、次に頭に浮かぶのはこの不安かもしれません。

「これ、会社に言わないといけないのかな」
「報告したら怒られるんじゃないか」

正直に言うと、この段階で迷う人はとても多いです。

実際の現場でも、ミスに気づいた直後は

「とりあえず様子を見よう」

「バレなければいいかもしれない」

と考えてしまう人が少なくありません。

ただ、セキュリティの現場で一番問題になるのは、ミスそのものではなく、後から発覚すること

ミスよりも隠蔽のほうが問題になると言われています。

例えば、

  • 顧客から「この情報どこから出たんですか?」と問い合わせが来る
  • 社内の別部署が問題に気づく
  • 監査や調査で履歴が見つかる

こうなると、最初は単なる操作ミスだったものが「なぜ報告しなかったのか」という話に変わってしまいます。

逆に、早い段階で共有していれば、状況はかなり違います。

会社のセキュリティ担当や上司にとって重要なのは、あなたの謝罪よりも、何が起きたのかという事実です。

  • どんな情報を入力したのか
  • いつ送信してしまったのか
  • すでにどんな対処をしたのか

この情報が早く分かれば、必要な対策をすぐ取ることができます。

つまり、早めに共有することは会社を守る行動でもあり、結果的に自分を守る行動でもあります。

もし今回の入力内容が

  • 社内資料
  • 顧客の情報
  • 未公開の情報

に関係している場合は、迷ったままにせず、一度上司や担当部署に相談してみてください。

そのときは、慌てて説明するよりも、事実を整理して伝えることが大切です。

次の項目では、実際に報告するときに使える社内報告の例文を紹介します。

会社に報告するときの伝え方【そのまま使える!社内報告の例文】

会社へ報告するとき、「どう説明すればいいのか分からない」という人も多いと思います。

このとき大事なのは、長く謝ることではありません。

状況を正確に伝えることです。

セキュリティ担当や上司が知りたいのは、

  • いつ起きたのか
  • 何を入力したのか
  • すでに何を対処したのか

この3つです。

報告するときは、謝罪だけではなく、事実を整理して伝えることが大切です。

次のような形でまとめると、状況が伝わりやすくなります。

【そのまま使える:社内報告用テンプレート】

件名
【報告】ChatGPTへの情報入力ミスについて

1.発生日時
202X年○月○日 ○時○分頃

2.入力した情報
〇〇株式会社様に関するメール本文(担当者名・予算情報を含む)

3.発生の経緯
資料作成のためにChatGPTで文章要約を行っていた際、機密情報を削除せずそのまま貼り付けて送信してしまいました。

4.現在の対処状況
・該当チャット履歴を削除済み
・Chat History & Training をオフに設定
・入力した内容を記録済み

5.今後の対応
必要であれば追加対応やOpenAIへの削除申請など、指示に従って対応いたします。

このように、

  • 何が起きたか
  • どこまで対応したか

が分かれば、会社側も状況を判断しやすくなります。

長い言い訳をする必要はありません。事実を順番に伝えることが一番大切です。

ここまでできていれば、少なくともやるべき初動は終わっています。

あとは会社の判断に従って対応していけば問題ありません。

報告は「お詫び」よりも「情報の正確な共有」を優先してください。

セキュリティ担当者が最も知りたいのは、あなたの謝罪ではなく「何が漏れた可能性があるか」という客観的な事実。
この情報を早く提供するほど、会社は迅速な防衛策を打つことができ、結果としてあなたの責任も軽減されます。

個人やフリーランスの場合はどうする?追加で確認しておきたいこと

ここまでの説明は、会社でAIを使っているケースを想定していました。

ただ最近は、仕事や日常の中で個人でChatGPTを使っている人も増えています。

チャットGPTに個人情報を入力してしまったと気づいたのが、会社ではなく自宅だった、というケースも珍しくありません。

この場合でも、最初にやることは同じです。

  • チャット履歴を削除する
  • Chat History & Training をオフにする
  • 入力した内容をメモしておく

ここまでは、会社員でも個人でも変わりません。

違いが出るのは、その後です。

会社員の場合は上司やセキュリティ担当へ報告しますが、個人やフリーランスの場合は、自分で追加の安全対策を判断することになります。

たとえば、入力してしまった情報が次のような内容なら、すぐに確認しておくと安心です。

①パスワードを入力してしまった場合

そのサービスのパスワードをすぐ変更します。

同じパスワードを他のサービスでも使っている場合は、そちらも変更しておきます。

パスワードは「知られて困る情報」の代表格です。

ここは迷わず変更しておくほうが安心です。

②クレジットカード情報を入力してしまった場合

カード番号やセキュリティコードを入力してしまった場合は、カード会社のマイページで利用履歴を確認します。

不審な利用がなければ大きな問題になる可能性は低いですが、不安が強い場合はカード会社に連絡し、停止や再発行を相談しても構いません。

「念のため確認しておく」だけでも、かなり安心できます。

③自宅の住所を入力してしまった場合

「チャットGPTに住所を入力してしまった」と不安になる人も多いですが、住所だけで何かが起きる可能性は高くありません。

実際、住所という情報は、会社の所在地や店舗住所など、インターネット上に公開されていることも多い情報です。

そのため、住所単体で入力してしまった場合は、過度に心配する必要はありません。

ただし注意したいのは、次のような情報が一緒に含まれている場合です。

  • 名前
  • 電話番号
  • 生年月日
  • 家族構成
  • 個人的な事情

こうした情報がセットになっていると、個人が特定しやすくなります。

もし気になる場合は、SNSやブログ、プロフィールページなどに同じ住所が公開されていないか、一度確認しておくと安心です。

④クライアント情報を入力してしまった場合

顧客名や案件内容が含まれている場合は、簡単に状況を共有しておくと信頼関係を守りやすくなります。

例えば、

「作業中にAIツールへ文章を貼り付けてしまいましたが、履歴削除と学習オフの対応は完了しています」

このように事実だけを伝えれば十分です。

つまり、

会社員の場合
→ 社内で対応する

個人やフリーランスの場合
→ パスワード変更やカード確認など、追加の安全対策を行う

この違いがあります。

ただし、どちらの場合でも、履歴削除と学習オフをしていれば、時間が経てばデータは削除されます。

チャットGPTに個人情報を入力してしまったと気づいたときは、不安が先に立ちますが、まずは入力した情報の種類を確認し、必要な対処を一つずつ行っていきましょう。

まとめ|チャットGPTに個人情報を入力してしまったとき

チャットGPTに個人情報を入力してしまったと気づくと、「もう取り返しがつかないのでは」と不安になります。

送信したあとに気づくと、頭の中が真っ白になってしまう人も少なくありません。

ただ、送信してしまったあとでも、できることはあります。

まず確認したいのは次の3つです。

  • 該当するチャット履歴を削除する
  • Chat History & Training をオフにする
  • 入力した内容をメモしておく

ここまでできていれば、少なくとも状況は放置されたままではありません。

そのうえで、

  • 入力した情報の種類を確認する
  • 必要であれば会社に報告する
  • パスワードやカード情報が含まれていれば変更や確認をする

こうした対応を順番に進めていけば大丈夫です。

生成AIは便利なツールですが、使っている人が増えている今、同じミスは誰でも起こりえます。

大事なのは、ミスをしないことよりも、気づいたときにどう対処するかです。

もし今この記事を読んでいるなら、まずはチャット履歴と設定を一度確認してみてください。

そこから一つずつ対応していけば大丈夫です。

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この記事を書いた人

15年間コピーライターとして広告制作に携わり、その後は企業広報としてブログやSNS運用を担当。現在はWebメディアの企画・制作・運営を行っています。

デジタルとの向き合い方や心理学、習慣づくりをテーマに、実体験と専門知識をもとに記事を執筆しています。

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