「貸し農園に興味はあるけど、月々の料金が高そう」
「結局、スーパーで野菜を買うのとどっちがお得なの?」
これから週末農業を始めようとすると、やっぱり気になるのが「お金」の部分ではないでしょうか。
私も1年前、貸し農園を利用して農業を始める前は、家庭菜園の経験がなく、どれくらいお金がかかるのかまったく想像がつきませんでした。
また、月額料金に見合う価値があるのかもかなり悩みました。
そこで今回は、初心者の私が貸し農園(マイファーム)を利用して、1年間で実際にいくらかかったのか「リアルな金額」を公開します。
あわせて、2年目に入ってからどうコストが変わったのかも含めて書いています。
週末農業は「結局いくらかかるのか?」を判断する材料として、参考になればうれしいです。
年間コストはいくら?貸し農園(体験農園)1年目にかかった費用の内訳

貸し農園(マイファーム)を利用して、実際に私が1年間で支払った費用総額と内訳をまとめました。
(※金額は一例です。お住まいの地域の農園によって多少前後するため、目安としてご覧ください。)
初期費用(入園時のみ)
⚫️運営費(1年目):税込11,000円
最初に一度だけかかる、事務手数料のようなものです。
(ちなみに2年目以降は、3,850円)
月額利用料(12ヶ月分)
⚫️月額:5,500円 × 12ヶ月 = 税込66,000円
- 区画利用料(12㎡)
- 農具レンタル(クワ・スコップなど)
- 水道代
- 肥料
- 野菜の種と苗
- アドバイザーへの相談
月額料金の中に必要なものがほぼ含まれているため、基本的にはこの金額が毎月の固定費になります。
自分で用意した資材

⚫️1年目に必要な基本の資材:15,360円
貸し農園は基本的なものは揃っていますが、支柱やネットなど育て方によって必要になるものは自分で用意しました。
1年間で買い揃えたものを一覧にすると、ざっくりこんな感じです。
- 支柱(1.5m × 5本):550円
- 支柱(2.1m × 20本):2,200円
- 支柱固定用パーツ:660円
- Uピン:380円
- ダンポール(2.1m × 5本):1,000円
- トンネルパッカー(細×30):900円
- トンネルパッカー(太×30):1,500円
- 木製杭(2本):約500円
- 不織布(1.8m × 5m):670円
- 野菜ネット(1.8m × 2.7m × 3枚):660円
- 防虫ネット(ファスナー付き ):2,700円
- 防虫ネット(1.8 × 5m):1,690円
- 遮光ネット(2m× 4m):1,630円
- 遮光ネット(2m× 2m):320円
合計:15,360円
最初は「必要そうなものをまとめて揃える」形になるので、このあたりで1〜2万円くらいは見ておくと良いと思います。
特に支柱やネット系は一度揃えれば繰り返し使えるものが多いので、初年度に少しまとまった出費になるイメージです。
購入先は、ネット(Amazonや楽天など)、もしくは100均(ダイソーとセリア)、ホームセンターを併用しました。
100均のものに比べてホームセンターで購入したものは、やはり値段が高いだけあって耐久性があり長持ちします。
ですが、すべて品質の良いものでちゃんと揃えようとすると、それなりに金額がかかりますので、野菜ネットなどワンシーズンで消耗するようなものは100均で揃えるのがおすすめです。
追加で購入した苗と種

⚫️苗・種の追加購入:約11,400円
- 苗:20株 × 約300円 = 約6,000円
- 種(自然栽培):約350円 × 15種類 =5,250円
- 送料:約400円
合計:約11,400円
一般的な相場としては、苗は1つあたり90円〜500円前後、種は1袋200円〜500円程度のものが多いです。
1年目は、できるだけいろいろな種類を育ててみたかったので、結果的に苗も種も購入する数が多くなりました。
また、失敗を減らしたかったので、ナスやトマトなどは接木苗を選ぶことが多く、その分やや割高になっています。
実際に1年間で育てたのは以下の野菜です。(※太字は苗で購入したもの)
- ナス、ミニトマト、ピーマン、パプリカ、ししとう
- きゅうり、ゴーヤ、スイカ、オクラ
- とうもろこし、枝豆、落花生(おおまさり)
- サニーレタス、ルッコラ、にんじん、たまねぎ
- じゃがいも、さといも、えびいも
- だいこん、かぶ、ビーツ
- キャベツ、ブロッコリー、カリフラワー
- スナップエンドウ、きぬさや、いちご
4月スタートだったこともあり、すぐ収穫したかった葉物(レタスなど)は苗で購入。
さらに、ナス・きゅうり・ピーマンなどの夏野菜も、最初は失敗しやすいとアドバイスを受けて、一年の前半の育てた野菜のほとんどは苗を購入するか、農園でもらった苗を使いました。
種については、農園でもその季節ごとにもらえますが、種類は限られているので、「これは食べたい」と思うものは、その都度追加していきました。
私の場合は自然栽培や有機栽培の種を多めに選んで取り寄せているため、一般的な種よりも少し割高になっています。
また、ネットで購入する場合は、その都度送料が200円ほどかかるため、回数が増えるとそれなりの出費になります。
1年目は
- 失敗しにくいように苗を選ぶ
- いろいろ試したくて種類が増える
この2つが重なって、苗と種の出費はやや多めになりました。
作業に必要な最低限のアイテム(長靴・軍手など)
農作業に必要な基本アイテム:5,360円
- 剪定鋏:1,500円
- 長靴:3,500円
- 農作業用の手袋:360円
合計:5,360円
農作業を始めるにあたって、最低限の装備は必要になります。
私は手持ちの作業ウエアをそのまま使いましたが、帽子やフェイスカバーなどの日焼け対策も必須です。
このあたりはすでに持っているかどうかで変わりますが、もし一から揃える場合は、その分の出費も見ておく必要があります。
1年目にかかった総額は、約11万円
ここまでの費用をまとめると
- 運営費:11,000円
- 月額利用料:66,000円
- 資材:15,360円
- 苗・種:11,650円
- 作業アイテム:5,360円
合計:109,370円
1年目にかかった費用は、トータルで約11万円という結果でした。
月額だけを見るとそれほど高く感じなくても、実際に始めてみると、資材や苗・種などの細かい出費が積み重なってこのくらいになります。
特に1年目は
- 失敗しないために苗を選ぶ
- いろいろな種類を試したくなる
- 必要な資材を一通り揃える
このあたりが重なるため、どうしても出費は多くなりがちです。
ただ、度揃えた資材は繰り返し使えるものが多く、実際に2年目は大幅にコストダウンできています。
反省点として、
1年目からできるだけ多種類の野菜を試したいと、欲張って使いきれないほどの種を買ってしまい、その結果出費が増えた部分もあります。
ここをもう少し計画的にしていれば、1年目でももう少し出費を減らせたと思っています。
マイファームで週末農業|1年間の総額は約「11万円」。これって高い?

貸し農園を使ってみた1年間の総額は、合計で約11万円でした。
月平均に直すと、約9,000円ほどです。
この金額をどう感じるかは、人によって分かれると思います。
正直、「野菜を安く手に入れたい」という目的だけで考えると、スーパーで買った方が安いです。
ただ、実際にやってみて感じたのは、貸し農園は「野菜の価格」と同じ軸で考えるものではないということ。
- 自分で育てたものを食べる安心感と喜び
- 土に触れて外で体を動かす時間
- 週末の過ごし方が変わること
こういった部分も含めて考えると、単純に「高い・安い」では判断できないと感じています。
また、1年目はどうしても
- 資材を一通り揃える
- 苗を多めに買う
- いろいろ試してみる
といった出費が重なります。
そのため、この約11万円は最初の1年だからこそかかる金額といえます。
実際に2年目は
- 資材の買い足しがほとんどない
- 苗ではなく種から育てる割合が増える
このあたりが変わるので、コストは大きく下がっています。
結論としては、
「野菜代の節約」で考えると高い
一方で、無駄な時間や失敗を減らせる環境まで含めて考えると、納得できる金額
というのが、実際に1年やってみての正直な感想です。
もともと私が農業を始めたのは、
「自然に触れながら週末を過ごしたい」
「安心して食べられる野菜を自分で育てたい」
という理由でした。
ただ、実際にやってみて感じたのは、それ以上に
- わからないことをその場で聞ける
- 限られた時間でも、ちゃんと野菜が育つ
- 一人でも孤独にならない環境がある
といった、「忙しくても無理なく続けられる状態」が整っていることの大きさでした。
この環境があることで、平日は仕事をしながらでも、週末の限られた時間だけで野菜をきちんと育てていくことができます。
その結果として、「続けられる」こと自体のハードルがかなり下がると感じました。
また、マイファームは、いわゆる「体験農園」と呼ばれるタイプの貸し農園です。
私と同じように週末だけ通っている人が多く、女性一人でやっている方もたくさんいます。
作業をしながら「それどうやってるんですか?」と聞いたり聞かれたり、お互いが育てた野菜を交換したりすることもよくあります。
もしこれが、完全に一人で黙々とやる環境だったら、正直ここまで続けられていなかったと思います。
そう考えると、この費用は単に場所代ではなく、「手間を減らして無理なく農業を続けるために必要なコスト」として納得できています。
市民農園と比べると高過ぎる?実際の金額差
また、市民農園と貸し農園(体験農園)を比較すると、この差はかなり大きく感じると思います。
市民農園の場合、年間利用料は数千円〜1万円程度が一般的です。
仮に年間10,000円とすると、月あたり約800円ほど。
一方で、今回の貸し農園(体験農園)は年間 約11万円(=月あたり約9,000円)
約10倍以上の差があります。
ただし、市民農園はこの金額だけでは始められません。
実際には、
- 農具一式(クワ・スコップなど):約5,000円〜10,000円
- 支柱やネットなどの資材:約10,000円前後
- 苗や種代:年間5,000円〜15,000円程度
といった費用が別でかかります。
これを合計すると、初年度は合計2万〜4万円前後になるケースも珍しくありません。
さらに、
- 育て方を調べる時間
- 失敗してやり直すコスト
- 通えなかったときのリカバリーの手間
こういった目に見えない負担も含めて考える必要があります。
私の場合は、「時間と手間も含めてどうか」で考えたときに、貸し農園(体験農園)の方が生活スタイルに合っていました。
「安さ」で選ぶなら市民農園、「手間を減らす」なら貸し農園(体験農園)。
この違いが、そのまま金額の差になっていると感じました。
貸し農園2年目はどれくらい安くなる?年間費用の変化

1年目は合計で約11万円かかりましたが、2年目はこのまま同じ金額がかかるわけではありません。
- 支柱やネットなどの資材はそのまま使える
- 育て方が分かってきて、無駄な買い足しが減る
- 「苗」中心ではなく、「種」から育てる割合が増える
実際にやってみて大きく変わるのは、この3つです。
例えば、
- 資材費:約15,000円 → ほぼ0円(買い足しのみ)
- 苗代:約6,000円 → 1/4以下
- 種代:同じかやや減る
- 契約料:2年目以降は、年11,000円→年3,850円に減額
といった形で、初年度に比べて出費はかなり抑えられます。
また、1年目に購入した種の中には、すべてをその年で使い切るわけではなく、保存状態が良ければ2年目以降も使えるものがあります。
実際に私も、1年目に買った種をそのまま使えているものがあり、ものによっては数年単位で使えそうなものもありました。
そのため、毎年すべて買い直す必要はなく、足りない分だけを追加していく形になり、ここでも自然とコストは下がっていきます。
1年目は「手探りの投資」が多かったのですが、1サイクル経験した2年目は、驚くほどコストを抑えられる見通しが立っています。
リアルに2年目に入って1ヶ月が立ちましたが、いまのところ出費は種代のみ。
1年目で自分で苗を育てるスキルも習得したので、今後は市販の苗も買うことはほぼなさそうです。
その結果、2年目はざっくりですが、年間7万円〜8万円前後に収まるイメージです。
実際にやってみると、
- 1年目:初期投資も含めた「準備の年」
- 2年目以降:無駄が減ってコストが下がる
という感覚です。
最初の1年だけで判断するのではなく、「2年目以降どうなるか」まで含めて考えると、見え方はかなり変わると思います。
まとめ|貸し農園は「1年目の費用」と「2年目以降」で考えるのが正解
貸し農園の1年目にかかる費用は、約11万円でした。
正直、この金額だけを見ると「思ったよりかかる」と感じる方も多いと思います。
ただ、実際にやってみると、この11万円には
- 資材を一通り揃える初期コスト
- 苗を多めに購入する費用
- いろいろ試すための出費
といった、「1年目だけにまとまってかかる出費」が含まれていました。
その分、2年目に入ると
- 資材の買い足しがほとんどない
- 種を使い回せる
- 無駄な購入が減る
といった形で、出費はぐんと減っていきます。
「1年目にいくらかかるか」だけで判断するよりも、2年目以降に「どれくらいの維持費で続けられるか」までイメージしておいた方が、納得して始めやすいと思います。
これから始めようか迷っている方にとって、この記事がひとつの判断材料になれば嬉しいです。

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